昭和女子大学 人見記念講堂(読み方:しょうわじょしだいがく ひとみきねんこうどう)は、建学の精神を具現化する施設として、昭和55年4月、学園創立60周年を記念して建設されました。
地上5層地下2層、延べ面積14,186平方メートル、客席数2,070席。音響効果のすばらしさには定評があり、外部一般にも貸し出しており、新しい学校のリーダーズ、iLiFEなどビッグアイドルのコンサートも開催されます。
講堂は学内行事の外、クラシック・コンサートを始めジャズ、バレエ、日本古典芸能等の公演を「文化研究講座」として
カリキュラムに組み込んで実施しており、単なるコンサート・ホールではなく情操教育の教場として活用しています。
さまざまな人々との出会いや心はずむ体験が感動となり、豊かな情操や創造性あふれる人間性を育みます。そして、より多くの人が感動に出会い、交流の輪が広がっていくことで、芸術・文化をきっかけとして、多様性を認め合う活気あふれる社会の礎となります。
ホールは多目的ホールで、座席数は1階と2階の合計で約2000席です。 ホールはプロセニアム形式でコンサートのみならず演劇にも対応する形式です。 ホールは左右が広く奥行きが浅めで、席の前後の高低差が比較的ある構造です。 1980年にできたホールですが、ホールが出来た当時は音響特性の良いホールとして知られていました。カールベーム指揮ウィーンフィル、カルロスクライバー指揮バイエルン国立管弦楽団などの公演で使用され、多くの歴史的名演がこのホールでなされました。 1980年代前半は日本のクラシック音楽界の中心的なホールだったと思います。 その後サントリーホールなどクラシック音楽専用ホールが数多出来たので、このホールがクラシック演奏家の来日公演で使用される機会は非常に少なくなってしまいました。 このホールは今ではポピュラー音楽、演劇で使用される事が多いと思います。 なおホールは2022年に改装されて、座席の交換、内装の改修がされました。 改修後にアマオケのコンサートをこのホールで聴く機会がありましたが、今聴いても音響特性はなかなか良いと思います。 ただしクラシック音楽専門の長い残響時間のホールに比べると、やはり残響時間は短めで、ホール全体が鳴り響くような感じは希薄です。 しかし響きにくせがなく、クラシック音楽の鑑賞をするうえで十全な音質だと思います。 座席は改修時に変更されたので、最近のホールによくある座る心地の良いものです。 ロビーも広く全体にゆとりがあります。 演奏会開催時は、三軒茶屋の駅からホールに至る道に、案内の人が立っており、誘導がなされ判りやすかったです。 多少古さは感じますが、現時点でも運営も含めて良ホールだと思います。 なお今でも題名のない音楽界などの収録に使用されています。 またホールの前に音楽家の像があるホールは数多ありますが、このホールは音楽家ではなく文豪のトルストイの像があります。
複数の楽器とボーカルの音が壁に吸収されず混ざりあって濁った高音がぐるぐる回っている感じで、非常に聴きづらく残念でした。 PAシステムのせいかとも思いましたが、2年前のオーチャードホールではクリアで問題なかったので、このホールの音響はロックバンド系には不向きなように感じました。 施設はきれいで椅子の座り心地も快適で良い会場だと思います。
終演後はほとんどの人が三軒茶屋駅に向かうのに道が狭く、帰りは大渋滞なので、急いでいる場合は要注意です。
📭アクセス(住所)
〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57
TEL:03-3411-5120(土・日・祝日を除く平日 9:00~17:00)
E-mail:koudou@swu.ac.jp
最寄り駅 東急田園都市線(地下鉄半蔵門線直通)「三軒茶屋駅」下車 徒歩7分👣
昭和女子大学構内マップ
昭和女子大学 人見記念講堂の外観👓
🏪近くのお店 ホールの近辺にお茶する場所が少ないのが残念。三軒茶屋駅の南出口そばのコメダ珈琲はいつも激混みで順番待ちの人が多いです。首都高沿いにコンビニエンスストアがあります。
🚙駐車場
本学で開催されるイベント等の来場者も人見記念講堂地下の駐車場(有料/全42台/30分毎550円)を利用できるようになりました。
正門前の案内板で空きを確認してご入場ください。入構時に必ず守衛にコンサートチケットや参加するイベントのチラシ等をご提示ください。
🔐コインロッカー なし
👜クローク なし
🚬喫煙所 全館禁煙ですが、2階バルコニーに喫煙コーナーが設置されています。
🚻トイレ トイレは男女ともに1ヵ所しかないので、イベントによってはめちゃくちゃ混みます。
開場前トイレ 三軒茶屋駅北口まで戻ったほうが近いです。
🍹入場ドリンク代 なし(別途チケット)
💺キャパシティ(最大収容人数)
1階ホール 1,538
2階ホール 532
合計 2,070
※8列8,9,10,45,46,47は車椅子兼用席
クラシック・コンサートを始めジャズ、バレエ、日本古典芸能等の公演など幅広いジャンルでの利用が可能な多目的ホールであり、様々な文化芸術に触れられる場所として、文化芸術への新たな出会いと新たな感動を皆さまにご提供していくホールです。
📷座席からの見え方
📝人見記念講堂の座席表
⏰イベントスケジュールとチケット情報🎫
人見の名は、昭和女子大学創立者の人見圓吉に拠る。
1980年の開館当初から 東京都内有数の優れた音響のホールとして知られ、カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、クラシック演奏家による過去の公演が愛好家の間で知られている。 その後1986年10月に東京赤坂にサントリーホールが開館したことにより、演奏家が使用する機会が減少したのみならず、ホール自体の稼働率も低下してしまう。
サントリーホール開館後は、新たに国内外のロック/ポップス系のアーティストのコンサート・ライブ会場としても活路を開いた。
当ホールは、昭和女子大学学生向けの「文化研究講座」等にも使用される他、テレビ朝日系の長寿番組『題名のない音楽会』や、日本テレビ系の『深夜の音楽会』といったテレビ番組の公開録画、各種コンクールの会場等の貸ホールとしても利用されている。
人見記念講堂は昭和女子大学キャンパス内にあるため、学校行事でも使われることも多く、昭和女子大学や附属校である付属昭和小学校、附属昭和中学・高等学校の入学式および卒業式や学園祭などで利用することもある。
2020年には老朽化による大規模改修が行われ、2022年3月にリニューアル。同年10月16日には当ホールにおいて「世田谷区制90周年記念式典」が挙行された。