ヤマハスタジアム(Yamaha Stadium)は、静岡県磐田市にあるサッカーやラグビーに使用される球技専用スタジアムです。なお、施設はヤマハ発動機が所有し、運営管理も同社が行っています。なお、磐田市(磐田市観光協会)やヤマハ発動機、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)などのスタジアム呼称はヤマハスタジアム(磐田)です。
Jリーグに加盟するジュビロ磐田およびJAPAN RUGBY LEAGUE ONEに所属する静岡ブルーレヴズがホームスタジアムとして使用しています。
所在地である新貝を中心とした磐田市東部はヤマハ発動機の本社、及びそれの付設工場があり、東山総合グラウンド(現ヤマハスタジアム)も同社サッカー部の活動や従業員の福利厚生のため整備されたため、ヤマハスタジアムは北側スタンドに隣接する体育館と共にヤマハ発動機所有地の北西端にあります。スタジアムが立地する場所の地名は本来は「西貝塚」になるが、南側スタンドに入居しているヤマハフットボールクラブ株式会社の本社住所が「磐田市新貝2500」であるため、ヤマハスタジアムも公式の所在地をそれに合わせています。
ヤマハスタジアムの約500m南西側には「磐田市安久路公園」があり、そこにも多目的広場(球技場)が設えてある。この安久路多目的広場でもジュビロのユースチーム以下の育成チームが練習や試合に使用します。
現在の最寄り駅は、2020年3月に開業したJR東海の御厨駅である。御厨駅開業までは、磐田駅が最寄り駅でした。御厨駅の新設決定にはヤマハ発動機など周辺企業への通勤客に加え、ヤマハスタジアムでの観戦者の需要も見込めることが判断材料の一つとなっており、ジュビロ磐田の高比良慶朗社長も「公共交通機関の利用が高まり移動時間の軽減や周辺の渋滞緩和が見込める」と歓迎のコメントを発表しました。
アクセス(住所)
〒438-0025 静岡県磐田市新貝2500
「御厨」駅から徒歩21分
駐車場 1台1,000円
喫煙所 なし
入場ドリンク代 なし
ヤマハスタジアムの外観
エリアマップ
キャパシティ(最大収容人数)
15,165人
メインスタンド
一層式の屋根つきスタンドであり、観客席の他に記者席や放送ブース、VIPルーム、ロッカールーム等が設置されています。
バックスタンド
スタジアムの西側を流れる今之浦川の支流が形成した河岸段丘を利用した大規模な構造物がない傾斜のある一層式スタンドである。観客入口はスタンドの最上部に設置されています。
バックスタンドの中央部分にはチームカラーのサックスブルー(水色)地にチームロゴマーク「Jubilo IWATA」の文字が浮かぶように見えていた。近年Jリーグや国際試合が開かれる競技場の多くはそのスタジアムの所在する都道府県や市区町村の名前(磐田なら「IWATA」)の英語文字をスタンドに取り付ける傾向にあるが、チーム名が入ったものはこのスタジアムだけでした。2005年6月にバックスタンドの改装工事が行われ、その際に座席が居住性改善を目的に交換されたため文字は一時消えたが、2012年開幕前のスタンド改修で座席に「Jubilo」の文字が復活しています。
サイドスタンド
南側スタンド
一層式のスタンドで、全席椅子席である。サッカーの試合が開催される際は、ホームサポーター用となる。同じくホームサポーター用となるバックスタンドと接続されており、両スタンドを行き来することができる。現在のスタンドは2012年シーズン終了後から2013年7月までに行われた大規模改修時に新設されたものです。それまでの旧南側スタンド後方には株式会社ヤマハフットボールクラブの事務所が入居していたヤマハ発動機第2事務所があったため、スペースが狭く、現在のスタンドよりも規模の小さいスタンドが設置されていました。
北側スタンド
二層式のスタンドで、1階は椅子席と身障者用観戦エリア、2階は椅子席であり、サッカーの試合が開催される際は1階席がホームサポーター用、2階席がアウェーサポーター用となる。ジュビロ磐田がJリーグへ昇格した1994年時は旧南側スタンドと同じく一層式だったが、1995年の座席増築工事の際、現在の二層式の形に改修されました。これはスタンドの後方にヤマハ発動機社員のレクリエーション活動用に使われるヤマハ健康保険組合磐田体育館があり、スペースが狭かったからです。
特記
以上の通り、メインスタンドと南側ゴール裏スタンドに屋根が敷設されているが、Jリーグクラブライセンス制度においては、B等級基準の「屋根を全キャパシティーの3分の1以上を覆うこと」(さらに「全体を屋根で覆うこと」をC等級としている)を求めているが、それを充足していないため、2015年度のJリーグライセンス交付に際しては、ジュビロに対しJリーグから改善勧告(書面提出)を求められています。
YAMAHA STADIUMの座席表
イベントスケジュールとチケット情報
ヤマハスタジアム
📚やまはすたじあむのれきし
1978年4月、ヤマハ発動機の本社及び磐田工場と同区画内に「ヤマハ発動機東山総合グラウンド」の名称で、ヤマハ発動機サッカー部のホームグラウンドとして完成しました。
1985年、5,000人収容可能なバックスタンドを設置しました。
1993年、日本プロサッカーリーグ規格適合のためにバックスタンド(約9,000人収容)を増築し、ナイター設備4基を設置し、「ヤマハ磐田サッカー場」とスタジアム名を変更しました。
1994年、電光掲示板(最上部に1行表示の簡易フリーボード、両サイドに選手表記用のパネル付き)と、屋根つきのメインスタンドを建設(約15,500人収容)し、「ジュビロ磐田スタジアム」へスタジアム名を変更しました。
1995年、北側スタンド(当時ホーム側 2012年度までを指すものは以下同文)を二層式に変更(19,000人収容)しました。
1997年、バックスタンドの立見を座席に変更(17,000人収容)しました。
2002年、南側スタンドにオーロラビジョンを設置(サイズは378型(縦5.67m×横7.68m、44.24m2)、当時はクラブスポンサーだったネスレ日本寄贈により「ネスレビジョン」と命名。選手表記はオーロラビジョンで行い、従来のスコアボードの選手表記パネル箇所は広告スペースとなった)。また、収容人員(Jリーグ届出)は16,893人となった。
2003年7月、ジャパンラグビートップリーグのヤマハ発動機ラグビー部が「ジュビロ」を愛称としたのと同時に、スタジアムの名称を「ヤマハスタジアム」へ変更しました(なお、2003年はトップリーグ開催時は「ヤマハスタジアム」、Jリーグ開催時は「ジュビロ磐田スタジアム」と使い分けていた)。なお、ラグビーを開催するに当たって北側及び南側両スタンドの裏のサイドの芝生を拡大すると共に、サイドスタンドのフェンス部分には事故防止のためのゴム(濃い緑色)を敷き詰めました。
また、全日本高等学校女子サッカー選手権大会の決勝戦が第11回大会(2002年)、第13回大会(2004年)から第20回大会(2011年)及び第22回大会(2014年)において開催されていた。「スポーツのまちづくり」を掲げる磐田市が同選手権の誘致に成功し、日本サッカー協会と共に主催者となっており、ヤマハ発動機がヤマハスタジアムを供用していた。なお、第20回大会(2011年)までの準々決勝・準決勝、第21回大会(2013年)の準々決勝以降は磐田市が整備した磐田スポーツ交流の里・ゆめりあで行われています。
2012年12月から2013年7月まで改修を行った。南側スタンド後方にあった株式会社ヤマハフットボールクラブの事務所であるヤマハ発動機第2事務所をバックスタンドと南側スタンドの間に設置されていた大型映像装置とともに撤去されました。バックスタンド南側の立見席を椅子席に変更し、その部分と接続させる形で屋根と椅子型個席を有する新しい南側スタンドが新設されました。それに伴いホームとアウェーの位置を入れ替え、南側スタンドをホーム側応援席、北側スタンド2階席をアウェー側応援席へと変更され、ベンチやロッカールーム等も入れ替えが行われた。大型映像装置は磁気反転掲示板が設置されていた北側スタンド2階席に移設されました。新設された南側スタンドには中央部分にエントランスが設けられ、スタンド内にはヤマハフットボールクラブ事務所やチケット売り場、売店、それまでスタジアムと道路を隔てて西側にあったジュビロショップ磐田が移転する形で設置され、その内部には展示スペースとしてジュビロミュージアムも設けられました。また、南側スタンド南も整備された。その他にも、メインスタンドの記者席や放送ブースの改修、バックスタンド北側立見席への椅子席設置、北側スタンド1階席の改修等が行われました。
2017年1月から2月にかけて、北側スタンド2階席の大型映像装置交換工事が行われた。新しい映像装置は従来と比較して表示面積が3倍となり、2017年3月より使用されています。
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